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ウクレレYouTuber ガズ(Gazz)さん
元気になって思ったのはもう楽しいことしかしない 【後編】

がずさん

パンクバンド「モンキーパイレーツ」のボーカル・ギターとして音楽活動を行っていたが、2008年、36歳で急性骨髄性白血病を発症。2年にわたる闘病生活を経てYouTubeでウクレレレッスン動画『ガズレレ』を無料公開し始める。現在、お気に入りチャンネル登録数6万人超。ガズレレ仲間が集まりレッスンやイベントを行う「勝手にガズレレ」は国内外120カ所以上に。「ガズのクラウドファンディング」では、開始当日に目標金額500万円を達成。

「ウクレレで世直し!」を合言葉に、誰もが知っている曲をウクレレ初心者でも弾けるようにアレンジし、YouTubeにアップしているガズさん。「ガズレレ」誕生秘話を語っていただいた前編につづき、後編ではYouTuberとしてのいまの自分についてお聞きしました。

YouTuberが売っているのは
信用だけ?

いまはウクレレYouTuberという肩書だけど、何が売れているのか、よくわからないですよね。結局、売っているのは信用だけかな。音楽は感情抜きには無意味だから、動画の中でもしっかりと感情を伝える。気持ちいい曲を弾くときには気持ちいい顔をするし、気持ち悪い曲なら気持ち悪い顔をする(笑)。無表情ってことはない。それがこの人っていい人だなとか、嘘がないなっていう信用につながっているのかな。

ガズレレには“白血病”というワードをきっかけに訪れる人も多いですね。僕が白血病を発症したのは36歳のとき。23歳で初めてCDを出して、アメリカツアーもやったけれど、ライブに来てくれる人は知り合いばっかり。30歳になって知り合いに「次のライブに来てね」って声をかけるのが、もう疲れてきたんです。それで「このままで大丈夫かな」「実家に帰ったほうがいいのかな」「そろそろちゃんとしなきゃ」……、さすがの僕もいろいろなことを考え始めた。バンドをやめてサラリーマンにもなってみた。

そのうち、いろいろなことを考えるのがめんどうくさくなって「どうにかなっちゃえばいいのに!」って思っていたら、ほんとうにどうにかなっちゃった。病気になっちゃったんです。「しんどいな」とか「いやだな」というストレスは、どんなにねじ伏せているつもりでも体から出てしまう。体もどうしたらいいかわからなくなったときに、病気になるんですね。

闘病を経て、退院して晴れて「大丈夫」になったときに僕が思ったのは、もうこれからは楽しいことしかしないぞってこと。そのときは、もうシンプル。いやな仕事はしたくないし、興味のない飲み会には行かない。そう決めた。

好きを突きつめた先にいまがある

僕は、やっぱりつくるのが好きなんです。毎日、YouTube にあげる曲を、どうやったらわかりやすく伝わるのかなと考えながらアレンジする。「どんなウクレレがいいですか」って、よく聞かれるから、自分で工場に発注して弾きやすいウクレレをつくる。ロゴを考えて、Tシャツやトートバッグ、ステッカーをつくる。

飽きっぽいと言われれば、そうかもしれないけれど、次々と新しいことを考えて、形にするのがとにかく好きなんですよね。好きを突きつめた先にいまがある、ガズレレをここまでつづけてこられたのはそれだけだと思います。

すぐに弾ける! ガズさんのウェブサイトはこちら!

https://gazzlele.com/

撮影/松村隆史 取材・文/池田純子

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